Bon Voyageーメディア開発はまさに航海だ!?

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主語は”僕ら” 同じ船に乗り新大陸を目指したい

 事業は船旅に似ていると思います。
 僕らは同じ船に乗って旅路へと向かいます。浜崎あゆみの曲に「voyage」というものがあります。(彼女はおそらく恋愛を旅に例えているのですが)その時に彼女は「僕ら」と歌います。私はその響きが好きです。もう一度言います。”僕ら”。いいですね。

 僕らの共通目的を設定しましょう。この目的設定をしないで雰囲気だけで進むと、高い壁が現れたときに、モチベダウンした乗組員は寄港するごとに下船してしまう可能性があります。後述するデスバレーはすぐに立ちはだかります。
 乗組員に船長、航海士、機関長、機関士、通信士、部員がいるように、メディア開発を行うときも責任者、分析担当、編集長、編集者、エンジニア、デザイナー、営業など様々なロールがあります。みなジョブの違いであり並列です。”僕ら”なのです。

航海の前に目的と目的地を確認したい

 それぞれの役割を全うする担当者が、「僕らの目指す目的地はここであり、なぜこの航海を決断したかと言うと・・」と目的とゴールを語れると、相互で勇気が湧いてきて、チームでゴールに向かう準備が整います。
 事業を行う目的はどこにあり、将来どのような姿になっているべきなのかを共有することからはじめることが大切だと思っています。私はメディア開発という事業でしたが、どんな仕事でも一緒だと考えます。
 事業マネジメントは航海術そのものです。船舶の自位置や状態、向かう方角を算出あるいは推定し、目的地に到達するための最も合理的な進行方向・速度を決定する為の管理技術の総称とも言えます。
 例えば当時は宇宙開発ぐらい困難な国家事業だったであろう遣隋使。日本が「隋から技術や制度を学ぶため」という大目的がありました。小さい日本が当時大国だった隋との関係性を構築しつつ仏教などの文化や政治手法を学ぶことは非常に重要だったことでしょう。
 共通目的に共感していればしているほど、やる気が湧いてくるものです。やる気やモチベーションは船に例えると燃料です。遠くへ行くには大きな目的が必要です。

長い航海の羅針盤は”事業仮説”を常に確認すること

 メディア開発の目的とゴールを確認することが出来たら、次は、具体的にどのように航海を進めてい行くべきか考えると思いますが、その時大切なのが「事業仮説」です。
 新規事業や新メディアの開発は”不確かなことが多いこと”が確かです。必ず仮説の上に仮説があります。
 事業は長い航海ですので間違うこともあります。進路が間違っていたら直せばいいのです。そのとき航海でもメディア開発で忘れてはいけないのは、「当初はどのような事業仮説をもっていのか」「それをどのように確かめるのか」という点です。
 目的地は北の方角にあるからあの星を目指すと近づけるはずとか、大きな島が見えてくるはずと航海士が考えるように、メディア開発事業を行う船長も乗組員も目的の手前に「仮説」を置きます。その仮説を確かめることが非常に大切です。
 もし仮説もないと、「疲れたから」「飽きたから」「上手くいかないから」などの理由で進路を変えてしまうことがあります。これではいつまでたっても目的には到着しません。また乗組員にナレッジも溜まりません。

僕らはデスバレー(死の谷)を見ることになる

 新規事業は、社内のいろいろなところからバックグランドの異なるメンバーが集まります。最初は言葉の定義をそろえるところからはじまり、カルチャーをつくることも行います。
 しかし船が出たのもつかの間、すぐに小舟は大渓谷を通らないといけません。これがデスバレー(死の谷)です。資金が少ない時はアイデアがないといけない、時間がないときは死に物狂いで頑張らないといけない、スキルがない時は学ばないといけない・・・。そしてたとえ資金があっても、その資金を使っている間は深い深い渓谷が続いていることと同義です。特に初乗船のメンバーがいる場合は「もう引き返そうよ」「帰りたい」「こんなことなら旅にでるのではなかった」という趣旨の言葉が聞こえてきます。だれもが怖いのです。
 そのとき船長は、乗組員の“孤独”に共感し/寄り添い、「新しい航路を進むことの重要性」を自ら再認識し/認識させることが非常に重要な仕事になります。
 船長が「この谷はいつまで続くのか?」「あれはだめ」「これはだめ」「上手くいっていないそうだがどうしてなんだ」と乗組員に聞いたら、その乗組員の不安は増幅されるだけです。問題の解決に繋がりません。このうような言動はすべてNG。何に悩んでいるのか傾聴することに全力投球してください。

航海そのものが、乗組員の成長になるように

 私たちの最大の資産は人材です。人がいなければ事業がはじまりませんし、事業が終わるきっかけをつくるのもまた人だと思います。最終的には経営判断や資金ショートがトリガーになると思いますが、最初の地殻変動は「人」から始まることが多いと思います。
 最初から全て知っている人はいません。特に大企業の場合は分業制が進んでいるので自分自身が事業の1つのパーツであることを忘れてしまうことが多々あります。新メディア開発はなんでも屋さんです。昨日は船長だったが航海士も兼任しないといけないし、機関長も航海士にコンバートされるかもしれません。
 そのとき大事なのはスキルアップです。特に「ビジネスディベロップメント」「分析やマーケティング」「情報設計とサービスデザイン」などをテーマに、実態に即したテーマの研修が望ましいです。また乗組員の間でも小技を共有する仕組みを仕掛けておくと人はどんどん成長します。
 船長は個人ではなく組織としてケーパをどんどん上げていくことが非常に重要な仕事だと思います。特にいまの時代、10年持つスキルは本当に少なくなってきました。常にスキルをアップデートしていく必要性を感じているのは船長よりも各持ち場の乗組員だと思います。
 事業と個人の成長の軌をひとつにすることは理想的な姿だと思います。

 多くの嵐(社内外でのハレーション)があると思いますが、ぜひいい旅を。bon voyage!

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