Que sais-je? ―私が大切にしていること

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モンテーニュの名言に感動する小学生時代

フランスの哲学者であるモンテーニュの名言のひとつに「クセジュ?(Que sais-je?)」があります。これは、「私は何を知っているだろうか」という意味で、モンテーニュ自身が常に自問したとされるフレーズです。 常に自分の無知を自覚し至らなさを意識することからまず出発するという、勉学を志す者にとって忘れてはならない姿勢を示すものです。 クセジュは私が30年以上前に通っていたある塾の名前でもあります。小学生の私がこれを聞いたときにとても感動しました。

サラリーマンとしてマーケ的なお仕事に22年間従事

  そんな私も1999年にサラリーマンとして新聞社に入りました。それから2016年までの17年間は新聞広告の営業の仕事をしてきました。自分自身ではヒラメ筋営業マンと自負して20-30代を過ごしてきました。 新聞広告やウエブメディアが持つ根源的な価値や機能について、広告主や広告会社の方々にご説明してきました。足と頭を使って広告主が持つマーケティング課題についてお話をお聞きしました。その課題を頭の中で咀嚼して、我々が持つアセットやソリューションを再編集して、クライアントが持つコミュニケーション上の課題を解決できるような打ち手はないかと考えました。提案前夜に企画書をつくっているときは本当にワクワクしていたものです。 2016年から21年までの5年間は、広告営業から離れて、読者と対話するウエブメディアの開発・運営を行ってきました。 社会に存在する課題と自社のアセットを再認識して事業機会を発見し、メディアのコンセプトを考えて、リサーチを行い、ペルソナを定めて、読者とクライアントへのバリュープロポジションをつくり、ビジネスモデルを定めて、開発に際しては要件定義をして、グロース戦略をつくり、コンテンツ戦略を定めて、ワークフローをつくり、日々のKPIまで落とし込んできました。そのなで世に出さなかったメディア案もたくさんありますし、今でも日々成長しているメディアもあります。分析ツールを見ながら編集部内でワイガヤと対話したり、読者の話を聞くことは仕事を忘れて楽しく没頭したものです。 私は今年で45歳、会社に入って23年目になります。今までは会社の小さな一機能として、コミュニケーションやマーケティングに関わってきました。マーケティングのなかでも偏った「マーケ的な」世界です。もちろんこの環境のおかげでなかなか見えないものを見ることが出来る機会にも恵まれましたが、反面、会社の一員としては、リソースや立場の問題で関わりにくかったお仕事などもありました。そこで、サラリーマンに加えて、一個人というロールも自身に与えてみることにしました。このnoteもそのひとつです。小さいけれど恐る恐る片足から踏み出して見ることにしました。だから半分自由です。

コミュニケーションの世界が変わりマーケティングも変わった

私も含めて消費者個人が意見や感情を発信する機会やツールが増えました。コミュニケーションのあり方が変わった現代のマーケティングはとても難しいと思っています。今までは大企業や大手代理店やメディアが持つ情報発信量が相対的に多かったのですが、今はぜんぜん違います。 商品が持つ価値の概念も変わってきました。ホールプロダクツ的な考え方やセールスドミナントロジックなどもあります。モノがサービスに内包され、それを”購買してもらって終わり”でもなくなりました。購買の前後を含めて顧客と企業が常に繋がり、価値を共創しながら良質な体験を生み出し続けます。

いい問いを続けることが売れる仕組みをつくる方法ではないか

長く「コミュニケーション」や「マーケティング」の仕事に関わってきました。しかし、いまだに「いいコンテンツとは何か」「正しいマーケティングとは何か」という問いに明確にファイナルアンサーで答えることは出来ません。 私なりのいまの答えは持っていますが、その答えはどんどんアップデートしていく必要があると思っています。それは私自身に対して努力の余白を残しておくという意図もありますが、それ以上にコミュニケーションやマーケティングのフィールドも広がったり変化したりするからというのが理由です。 私は、新しいマーケティングに対する答えるには(つまり売れる仕組みをつくろうとを考えるには)、仲間との「対話」が重要だと考えます。対話とは「問いの連続」です。 私はどこからきたのだろうか、私はどこへ行きたいのか、消費者の声を聞くべきか、答えは自分のなかにあるのか、ブランドとな何か、ブランドを構成する要素は何か、仕組みとは何か、価値とはいつ認識するのか、正しいものやことが売れるのか、そして私は何を知っているのだろうか―。 私は、ぜひいろいろな方と多様な「問い」を交わしていきたいと思っています。

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